【第7回日本フィヒテ協会賞】 | ||
日本フィヒテ協会第18回大会当日(2002年11月9日)、第7回フィヒテ協会賞(研究奨励賞)授賞式が挙行されました。受賞者である本田敏雄氏に、賞状、賞金、副賞が授与されました。以下は受賞理由書です。 | ||
――受賞対象業績―― | ||
A 著 作 | ||
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B 学会発表 | ||
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――受賞理由―― | ||
本協会会員本田敏雄氏は、長年にわたるそのフィヒテ研究において、上記著作『フィヒテ論攷』に集約された非常に優れた業績を挙げられました。同著において本田氏は、まず初期知識学の根本的諸特徴を綿密に論究し、続いて初期知識学から後期知識学への展開を「働きの立場から見る立場へ」の移行と見定めることによって、知識学の一貫性を明らかにされました。同著後半部では、本田氏は「学を自己のうちに生成させる苦労」を引き受けることによって成就される「生成」における学知という知識学の特性を際立たせ、この観点から絶対知と絶対者との関係を究明されました。以上のような、特徴的な観点から長年にわたって積み重ねられた本田氏の研究の集大成は、高く評価されるものであります。 また本田氏は本協会第6回および第13回大会における優れた研究発表等を通じて本協会の活動に寄与されました。当選考委員会は『フィヒテ論攷』に結実した氏の研究努力を讃え、その優れた業績に対し、第7回フィヒテ研究奨励賞を授与することを決定しました。 2002年11月9日 日本フィヒテ協会選考委員会 |